アナログ補聴器とデジタル補聴器
補聴器には、アナログ製品とデジタル製品があります。現在、主流となっているのは、デジタルの方です。
補聴器を使っていると、音が大きくなって音を拾いやすくなるけれど、その分雑音も大きくなってうるさくなる、というイメージがあります。雑音がうるさくなるので、補聴器を使うのをやめたという話もよく聞きます。これは、アナログ製品の性質です。デジタル製品を利用すれば、この問題は解決できます。
アナログの場合、音量、音質、音の増幅をアナログ信号のまま行います。
ですから、ボリュームを上げれば、全ての音がそのまま大きくなってきてしまいます。この欠点を補ったのがデジタル製品です。デジタルの場合、マイクロチップを製品に組み込みます。とても小さなチップですが、性能に優れています。
マイクロチップを装着した機器は、聞こえてきたアナログ信号をいったんデジタル処理してデジタル信号にし、必要なものだけを取捨選択して、再びアナログに戻して耳元に流してくれます。たとえば、屋外で人と会話しているとき、通りを走っている車の騒音はいらないものなのでシャットアウトし、目の前にいる人の声だけを選択して増幅させます。
電話をする際の、ハウリングと呼ばれるピーピー音は耳障りなものですが、なるべく聞こえないようにすることができます。
料金だけ見れば、アナログのほうが安いのです。しかし、メリット、ずっと使い続けられるかという観点でみれば、デジタルの方が利点は大きいのではないでしょうか。
補聴器を購入する
補聴器は、人の聴力を回復させるという大切な役目をもった機器です。洋服を買うときのように、飛び込みで入って行ってすぐ購入というわけにはいきません。一度購入したら、定期的にメンテナンスをする必要がありますし、信用できる販売店、業者を探すべきです。
そのためにも、慎重に選択することが重要になるでしょう。。
補聴器を購入する際、まず販売店でカウンセリングを受けることから始まります。
どのような製品を求めているのか、またどのような製品がおすすめなのかの情報を交換します。
次に、聴力測定をします。なんとなく耳の聞こえが悪いなと思っているだけではなくて、具体的に数値を計ることは必要です。
聴力測定の結果をもとに、具体的な候補となる補聴器を決めていきます。納得できれば注文します。出来上がったものを実際に利用してみて、不具合があった場合は調整します。ずっと使い続けていくものですから、なにか変だなと思ったら遠慮しないではっきり言うべきです。
安い製品ではありませんから、納得してから購入したいものです。
購入後の、アウターケアも重要です。補聴器というものは、製品が届けられた時の最初の調整で、パーフェクトにフィットするということは少ないようです。毎日つけていって、異なる環境でのデータとも組み合わせて調整を繰り返すことが必要です。調整については、無料で行っている販売店が多いですから、遠慮なく調整してもらいましょう。数カ月に一回、クリーニングや無料点検を受けるのも、長持ちさせるよい方法です。
デジタル補聴器を選ぶ
それぞれの耳の聞こえの程度は異なるものです。それほど難聴でない人が、聞こえの良すぎする製品を装着するのは考えものですし、その逆もしかりです。
補聴器を購入する際は、聴力検査を行います。その際、今現在の自分の耳の聞こえの程度に合った製品を選びましょう。聴力検査で具体的な数値が確認できます。
聴力レベルが30から50dBの場合は軽度難聴です。聴力レベルが50から70dBの場合は中度難聴、聴力レベルが70から90dBの場合は高度難聴です。
聴力レベルが90dB以上になると、重度難聴に分類されます。耳かけタイプと耳あなタイプがありますが、軽度から中度までは耳あなタイプ、軽度から高度までは耳かけタイプが適しています。耳かけタイプをさらに強力にしたハイパワーバージョンがあり、これは高度から重度の難聴の人に適しています。
耳あなは耳の穴にすっぽり入る、小型の機器です。カラーは肌の色と同じ肌色なので、目立ちにくいようです。特に極小の耳あなタイプは、帽子をかぶってしまえばまったくわかりません。
小さくてもデジタル補聴器ですから、聞こえかたも自然です。耳のくぼみをすっぽり覆うタイプだと、ハウリングを軽減できます。
耳かけタイプは、耳たぶの後ろ側にひっかけて取り付ける補聴器です。ですから、どうしても目立ってしまいます。耳かけタイプには、肌色のほかにレッドやブルーなどカラーバリエーションが豊富ですから、逆におしゃれとして楽しんでしまうのもよさそうです。
